猫縞のオーディオブログ

オーディオのあれこれを気ままにつぶやきます。ONKYO信者なのに低音ジャンキーという異端児

11.2ch/atmos‼AVアンプAVC-X6700H

次回MarantzのDAC詳細レビューする、と言っておきながら予告破って申し訳ない。

 

だけど我慢できなかったのでここに吐き出す

 

今回のレビュー対象はタイトル通りDENONのハイエンドAVアンプ

 

AVC-X6700H

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である。

 

 

ぶっちゃけONKYO厨の私としては当時(昨年)不本意ながら新品で購入できるAVアンプで自分の要求項目満たしたアンプこれしかないな…という事で買った訳なんですがまぁ…ね(苦笑)

 


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背面端子はAll金メッキ。この時勝利を確信したが…

 

AVアンプに求める私個人の信条としては

「フロントワイド非対応のAVアンプはAVアンプに非ず」

があったのでこの時点で候補がくっそ絞られる。

※友人からは「ちょっと何言ってるかわからない」と言われましたw

 

まぁフロントワイド自体が構築している人が少ないマイナーな規格ですが良いですよ。特に背景音楽が壮大な映画やF1レースなど派手な味付けのコンテンツは素晴らしいです(Audyssey dsxでの感想)

 

それじゃAVC-X6700Hのポイント

・別途パワーアンプ増設無しでの11.2ch再生

Dolby Atmos

・DTS:X対応=フロントワイド含めた11.2ch再生

・立体的な音響区間を可能にするAURO3D

IMAX

 

AVC-X6700Hは実売価格が298,000〜36万円くらいの管理人が購入する価格帯としては超お値段高い部類になるので、ぶっちゃけこの価格帯ならまず失敗ないだろう、と油断したのもありますがそもそも地方在住の私には試聴機会があろうはずもなく、試聴せずにネットで注文。…まぁ当時コロナ禍でDENONのオーディオ機器が半導体不足で生産停止になってたりしたので買える内に!!と焦って購入したのも否めない。

 

前置き長くなりましたがお察しの通り、管理人的には要らない子になりました。1年、色々と試行錯誤しましたが諦めて売却しますたwww

 

何が悪かったんでしょう。以下、良かった点も含めて洗い出してみましょう。

 

良かった点

・リモコンやUIの操作性は良い

ONKYOはこの辺見習え

・同時駆動可能なスピーカー(以下SPと記載)の数が多いのは良い→戦争は数だよ兄貴!!

 

悪かった点

・なんやねんこの音質

2ch音源を5.1ch以上にアップサンプリングした際の音が特に酷い。センターSPから出るはずのセリフが他のSPからも出てめっさ反響する

→風呂場で聴いているようなエコーがかかる感じ

2chの音楽CD、映像コンテンツ関係なく出る音がなんかデジタルっぽい不自然さがある

→これが…巷で絶賛される高音質…だと

③解像度重視したあまり高音域が刺さるように感じる→THX非対応だから??

 

 

※尚、上記の問題点はSPの配置変えたりマイク用いた自動音場補正でのセッティング繰り返しても改善無し

 

判断できなかった点

・フロントハイ、リアハイのみの設置だとatmosは大した事なかった→イネーブルドSPか天井設置じゃないと効果ないのかも

2ch音源のアップサンプリング再生ではatmosの項目がない→2ch音源でのトップSPでの変換再生が可能なのかよくわからん。出来ないなら2ch音源再生多いユーザーはatmos要らない事になる→対応規格としてはDTS:XやDOLBY PRO LOGIC II z、Audyssey dsxで充分じゃね??

・AURO3D→フロントハイ、リアハイSP設置で体験してみたが…まぁ包まれてる感じはある

・DTS:XでのフロントワイドSPから出る音がONKYO TX-SA707で採用されているAudyssey DSXとかなり違う。無いよりはマシだけど…

※以下、フロントワイドはFW、フロントハイはFH、サラウンドバックはSBと記載

 

因みにAURO3Dの配置はフロントSPの外側に配置するFWみたいに珍しい規格なので以下画像参照


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AURO3Dの9.1ch

 


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AURO3Dの13.1ch
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AURO3Dの12.1ch

 


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↑我が家で導入済のSP配置はこれにFHを加えた7.2ch切り替え式

 

atmos、AURO3D共にatmos音源再生時はatmos非対応のTX-SA707よりは多少立体感増したかも…と感じたくらいで、元々利用していた

既存フォーマットのDOLBY PRO LOGIC II z/xやAudyssey DSXの7.2ch稼働のTX-SA707(THX対応)

に対して明確なアドバンテージは感じられなかった。

 

そして何より致命的だったのは悪かった点で述べた音質。特に2ch音源再生時のセリフが自然に出ない事。TX-SA707はその点ちゃんと自然に出るし音に奥行きや広がりもある。

 

高音域も抑えられててこの点はTHXの恩恵大きいと思う。


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TX-SA707は最大7.2chまで再生可能なAVアンプ。当時の実売価格が13万円くらい、その後値段下がって89,800円でしたのでミドルクラス。

※因みに金メッキではないwww

 

まさか価格にして倍以上の差があって更に最新フォーマット対応のアンプに音質面でこんなに不満が出るとは普通思わないじゃん?

 

結局、AVC-X6700Hは処分する事になり、TX-SA707の現役続行が決まった訳ですが2009年発売の来年で15年選手ですから、最近HDMIの映像入力の認識が調子悪かったり。

※まぁそもそも4K非対応なので4KプレーヤーのみはHDMIを音声と映像で分けて出力してアンプ側はHDMIで音声だけ受け取るようにして何とか延命してます

 

ただ、この度の比較で感じたのは管理人的にはatmosはアップサンプリングが無いので2ch音源では恩恵がない。またFW:SPを犠牲にしてまで設置する意義がない事。私が知る限り、現状販売しているAVアンプはatmosのトップSP(天井設置)とFWは同時再生はできないしSP端子が兼用している場合が多く、SPを双方設置して視聴時に切替…なんて事もできない。

パワーアンプ増設で対処できるアンプはあるかも

 

それとDTS:XとAudyssey dsxのFW:SPの音は別物でAudyssey dsxは規格上は9.2chまでしかできないがこちらの方が好みだった。

 

Audyssey dsx対応機だと今は採用機が無いのでatmos非対応になるがAudyssey dsxとDTS:X双方採用機であれば、現在のリビングシアター設置のSP配置変更せずにそのまま11.2chに移行できるのでその要件で新しいAVアンプ探す予定

※現在のTX-SA707は端子こそ11.2ch分ありますがプリアンプ部が最大7.2chまでの対応。その為再生はFH、FW、SB切り替え式でSP自体は11.2ch分設置済み。