猫縞のオーディオブログ

オーディオのあれこれを気ままにつぶやきます。ONKYO信者なのに低音ジャンキーという異端児

ONKYO A-7VL DAC内蔵デジタルアンプ+NA7004追加レビュー

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ONKYODAC内蔵デジタルアンプA-7VLを入手したのでレビュー。

A-1VLの弟分ですがグレード的には下ですね。

 

A-1VL 定価160,000円(税別)

A-7VL 定価110,000円(税別)

 

A-1VLはONKYOが当時販売していたフラッグシップ機ですが、A-7VLはONKYOがエントリーからちょい上の価格帯、8万円(税別)で販売していたA-5VLをベースにブラッシュアップした物でA-5VLからトーンコントロールを取り除いて電源部強化、SP端子は1系統のみとして筐体も強化してます。

 

A-1VLとA-7VLは共にトーンコントロールなしの薄型デジタルアンプなので見た目がよく似てますが中身は結構違ってて

A-1VLは最大出力200W、MAIN IN端子あるのでパワーアンプとしての利用可。

A-7VLは最大出力90W、パワーアンプダイレクトの端子はなくDAC内蔵。

 

この辺の違いは、どう使いたいかでこのアンプの利便性変わってきますね。

 

我が家では元々ホームシアターとの親和性考慮してA-1VL導入した経緯がありますが、今回A-7VL導入したのはまさにDAC内蔵アンプが欲しかったから。(お前、マランツDAC持ってるやんwwって突っ込みは知らない)

寝室での音楽鑑賞の際、よくVictor SX-WD500とQUAD11Lを切り替えて楽しんでたんですが、それが結構頻繁なのでCDプレイヤーのC-7000Rがアナログ/デジタル出力をリモコン操作で切替可能なので擬似的にスピーカーセレクタ

的な使い方もできるなーと思い、安い個体があったので購入。

 

まぁマランツDAC NA7004があるからA-1VLの追加調達も考えたんですが価格がね…

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高いんですよw

適当な安いアンプ買ってマランツDAC繋げる事も考えたが却下。パワフルなアンプでQUAD11L鳴らしたいんや

 

→スピーカーセレクター買えばええやん

A.追加で繋ぎたいSP聴きたいが為に既存で繋いでるSPまで音質劣化するじゃないですかヤダー

 

って事で色々考えた上でA-7VL購入。ぶっちゃけA-1VLとの違い確認してみたいなーって気持ちもあったけど


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欲望にはあらがえぬ

 

A-7VLをぱっと聴いた印象はA-1VLっぽい音ですww

パワフルでハイスピード。聴いていてとても気持ち良い。

ただ音の重心の低さや厚み、奥行きなどで聴き込むとやはり違い出るなあという印象。

試聴に使ったのがQUAD11L なのでこの程度の違いですんだのかもしれません。きっと鳴らしにくい大型3wayやトールボーイだと鳴らしきれずに低音のキレや躍動感で差が出たでしょう。

 

以前店頭で試聴した事のあるA-5VLでは解像度の高さや音の分離の良さなどは同価格帯で抜きん出ていたものの、どこかクールで分析的な音で低音はタイトで控えめ。熱い音とは無縁でどこか線の細さがありましたがA-7VLではその点が見事に払拭され、A-1VLで見られるパワフルで熱い音が出せるようになってます。

 

折角なので

C-7000R→A-7VLでデジタル接続とアナログ接続

C-7000R(デジタル出力)→NA7004(D/A変換)→A-7VL

で比較試聴

 

A-7VLはアナログ接続のほうが重心が低く、全体的に柔らかい音になります。対してデジタル接続では高域方向での見晴らしがよく明るい音色になりました。これは他のCDプレイヤー、ONKYOのC-773でも同じ傾向でした。

 

C-7000RをMarantz製DACのNA7004経由で聴いた時との比較では、C-7000Rアナログ接続の方が重心が低く、最も情報量が多く柔らかい音。NA7004経由だと情報量が減りその分低音域の輪郭がはっきりしてぱっと聴きの印象では低音が出てる。これは輪郭がハッキリした事で音が尖ったので低音出てるように感じるんだと思います。C-7000Rアナログ接続だと全体の量感や厚みがある感じなのでぱっと聴きの印象だとNA7004が迫力あるように錯覚します。この辺の双方の音作りの上手さは褒めるしかないですね。

※双方ともD/A変換は24bitなのでこの辺の差は価格の差が大きそう。C-7000Rは試聴した人に32bitDACです、とお伝えしても多分違和感持たれないくらい音が柔らかいし鮮度を保ちつつ全体の音の厚み/情報量が段違い

(故にONKYOとしては珍しく高域が大人しめ、とか言われたりする)

 

因みにこの音の印象の違いはケンブリッジオーディオのDACMAGICでも似た感じ。ただDACMAGICのDACは超古い故に16bitなので印象としてはバブル期の高音質CDプレーヤーに近いくっきりハッキリ口調。MarantzのDACは24bitなので同傾向でも少し聴きやすい印象。そして音に弾力性と言いますか、聴いていて楽しさが感じられるのがまた良いですね。C-7000Rの音が成熟した大人ならNA7004やDACMAGICは若い音って感じですね。

 

2F試聴ルーム(寝室兼用)に設置したA-7VL。
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何はともあれ、これでC-7000RリモコンのD/A出力切替で簡単に

A-1VL+SX-WD500

A-7VL+QUAD11L

の試聴切替ができるぞー。超快適。我は満足である。