猫縞のオーディオブログ

オーディオのあれこれを気ままにつぶやきます。ONKYO信者なのに低音ジャンキーという異端児

ONKYO C-S5VL 癖のないワイドレンジが魅力のSACDプレーヤー


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(A-5VL+C-S5VL)



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ONKYO直販限定BLACKモデル)

 

SACD/CDレイヤーの音質共に定価6万円とは思えない素晴らしい出来。

 

レビュワーの中には音質悪いとか低音出ないとかレビューしてる人居ますが無視して良いです。

この普及価格帯のSACDプレーヤーだと、SACD層の音質に力を入れるあまり、CD層部分の読み込み精度が低い=作りが手抜きだったり、またSACD層の音の良さを強調する為にあえてそれをやってる機種もありCDの再生品質が残念な場合も多いですが全くそんな事ありません。またSACD再生時の音質が10万超えのC-7000RやC-1VL等のCDプレーヤーと比較してちゃんとSACDフォーマットの良さが出てますので充分です。DVDプレーヤー兼用の安物SACDプレーヤーや、今ではあまり見かけなくなりましたがこの普及価格帯のSACDプレーヤーでは、SACDの音が高価格CDプレーヤーのCDフォーマットの音に負けちゃう事が往々にしてあり、これでは何のためにSACD導入したか分からなくなります。

 

このプレーヤーで音が悪いとか低音出ないとか言ってるのは、このプレーヤーを使いこなせてないんでしょう。

音質はRCAピンケーブル、電源ケーブルで如何様にも調整できるし、組み合わせるアンプ、スピーカー、スピーカーケーブル、スピーカースタンド/インシュレーター、設置した部屋の影響も大きいです。電源を壁コンセント直挿しか電源タップ経由か、使う電源タップはオーディオ用の物を使うのか、オーディオとはこれら全てを含めたコーディネートが必要な趣味なのです。

 

ONKYOは元々高域のキレイさや透明感が売りで、このプレーヤーも例に漏れず高域寄りのエネルギーバランスに聞こえますが、これはSACDのメリットを最大限活かす為にワイドレンジに対応しようと努めた結果でしょう。全体的にはフラット傾向で癖のないワイドレンジな音と言えます。

 

しかしながら同社上位機種のC-1VLやC-7000Rに比べるとCDで比較した時に低域方向の厚みが足りないと感じるのは如何ともしがたい事実。

 

この辺はアンプや接続するRCAピンケーブルをMonsterケーブルなどで補強してあげるのが良いでしょう。

電源ケーブルが大事ですが、低域に不満ある方はOYAIDEのTSUNAMIがオススメです。しかしこれは高域の煌めき、高域の良さとバーターになるので、アンプに使ってあげるのが正解。CDプレーヤーには癖のないワイドレンジ傾向のケーブルか高域のトゲを落としたい方はLUXMAN電源ケーブル等がオススメ。

 

猫縞邸では電源ケーブルはA-1VLアンプにOYAIDE L/i 50 EXs、C-S5VLプレーヤーにLUXMAN JPA-15000利用。RCAはMONSTER M1000I MK2を利用。それぞれ定価15000〜25000程度のケーブルです。

Monster社のRCAピンケーブルは上位グレードになるほど低域の量感が増し、情報量は増えるのに高域の角が取れて聴きやすくなる傾向があります。

元々ONKYOはMonsterケーブルを推奨していますので、ONKYO製品を利用している方は一度Monsterケーブルをご検討ください。

 

 

ONKYOはとにかくクリア感が同価格帯の他メーカーより抜きん出ていますので、それを上手く活かしつつ、他のアクセサリで調整できれば皆さんの理想の音質を実現できるでしょう。暖かみのある音が好きな人はDENON推奨ですが、DENON製品は人によっては透明感の無い/籠もった音に聴こえます。

 

SACDプレーヤーは普及価格帯のラインナップが少なく、気軽に手を出せる機種が中々ありません。

その中で当時実売価格が5万円前後(49,800くらいが1番多かった印象)のC-S5VLはこれからオーディオを始める方や初めてSACDに手を出すリスナーに取っては、音楽の世界を広げる貴重な存在だっただけに生産終了し未だ後継機が無いのは残念でなりません。

 

C-S5VLは猫縞が初めて入手した、フルサイズオーディオ機器で現在ではその当時購入した通常のシルバーモデルと、今ではONKYO直販限定のBLACKモデルも追加購入して2台体制で運用しています。

接続しているアンプはいずれもA-1VLですが、鳴らしているスピーカーはD-102EXGとD-77MRXと異なります。

音の傾向がそれぞれ違うスピーカーですので、SACD再生時にはその違いを楽しみながら試聴しています。

 

簡潔にお話すると

D-102EXGではSACDらしくワイドレンジで透明感のあるHi-Fi調の音。中高音域の綺麗さが目立つ。

D-77MRXでの再生だとワイドレンジさはあるものの暖色系でHi-Fi調とは真逆なアナログっぽい音調。エネルギーバランスも低域寄り。

 

同じアンプ、プレーヤーでもスピーカーでかなりキャラクターが変わります。逆もしかり。

やっぱりオーディオは面白い。