ONKYO D-500Liverpoolを友人から入手しました。
1987年発売でD-200Liverpoolの兄弟機。
振動板にはD-200と同じピュアクロスカーボン振動板を採用しウーファー径は16cm→18cmにサイズUP。
ツィーターは同じ2.5cmチタンダイアフラムのハードドーム型金属ツィーター。
ただ箱のサイズは振動板のサイズ差以上に一回り以上大きいです。
以下オーディオの足跡一部引用
〉アコースティック・ナチュラリティ(自然な音場表現)というコンセプトのもと、分解能やワイドレンジを強調するのでなく、自然な音づくりを目指したスピーカーシステム。
この解説の通り、試聴して感じる印象としては癖がなく自然な音であること。ただYAMAHAのテンモニやNS-100Mで感じるYAMAHAのナチュラルサウンドとはまた別種のもので口では形容しがたいんですが、YAMAHAの音ってナチュラルっぽさ、というかあのナチュラルサウンドがある種の癖なんですよね。ピアノの響きをよく聴かせようとしてあの音になってるんですかね。YAMAHAの音は「っぽさ」なんですよね。
そしてこのD-500Liverpoolはそういう「っぽさ」はないし、自然な音です。兄弟機であるD-200Liverpoolで感じたような高域の美しさやトゲも感じないし聴いていて耳が疲れるような事もありません。
スピーカーサイズ比較
左上D-200、左下D-500、その上にNS-100M
D-500はD-200、NS-100M共に余り物の3rdシステムに組み込んでBGMで流し聴きする時や気分転換で聴く用で設置しました。
D-500とD-102EXG並べてみる。でかい…
エネルギーバランス的にはフラットに近く感じますが、ちょい低域よりのピラミッド型。
バスレフダクトは背面なので壁との距離は必要。
箱のサイズも大きいので広い部屋でも充分な低音が出るのはgood。
16畳程の広さのリビングで一通り視聴後、10畳ほどの寝室に設置しましたがここでは打って変わって低音が暴れ始めましたwww
仕方ないので背面ダクトにティッシュ突っ込んで解決しましたが、サイズ的にもこのスピーカーは広い部屋の方が合ってるかもしれません。
聴き疲れはしませんが暖かみのある音でもなく、クール系でもありません。まさに中庸。ただ、以前PioneerのS-A77BSで感じたような全く音楽性がなく扱いに困る…と言った要素はなく、聴いていて音楽の楽しさは感じられる。自然さを求めるとモニター調の音になってその音からは楽しさが無くなることも多いんですが、これは良い塩梅でバランス取ってるなーという印象があります。それが難しいんですが。
これは!!って感じるような特徴や癖がある音が出ることはありませんがバランスは非常に整ってる。
だからこそ、それを口で形容するのが難しいですね。
総合評価 3.5(B+)
項目別評価
デザイン ★★★☆☆3(B)
高音の質 ★★★★☆4(トゲが無く聴きやすい)
中音の質 ★★★★✩4(んん〜男性ヴォーカル向けかも)
低音の質 ★★★★✩4(充分な量感。配置次第で暴れる)
量感(エネルギーバランス)
高域★★★☆☆3.5
中域★★★★☆4
低域★★★★★5
超低音域★★★☆✩3
歯切れの良さ★★★☆☆3
音の明るさ★★★★☆4
色気/艶★★☆☆☆2(あんまし感じない)
響き/リヴァーブ★★★✩✩3(中庸)
丸さ/優しさ★★★★✩4
刺激★★★☆☆3
コク/味の濃さ★★★✩✩3
躍動感★★★☆☆3
アタック感★★★✩✩3
元気さ★★★☆☆3
スピード★★★☆☆3
熱い音/熱狂度★★★✩✩2.5くらい
解像度★★★☆☆3.5
ウォーム★✩✩✩✩1
クール★★★☆☆3.5くらい
癒やし★★☆☆☆2(暖かみや美音という感じの音ではない)
美音★★☆☆☆2
音楽性の高さ★★☆☆☆2
モニター★★★✩✩3