↑NS-100M
テンモニと言えばYAMAHA NS-10M
ベストセラーを記録した伝説のモニタースピーカー。全国の録音スタジオで利用される標準スピーカーとしてこれほど有名なスピーカーもないでしょう。
↑テンモニことNS-10M
NS-100Mはそんなテンモニの兄弟機で、テンモニをベースに一回り大型化して3wayとした密閉型のブックシェルフスピーカーです。
テンモニの兄弟機としてはフロア型の大型3wayスピーカーNS-1000Mが有名ですが、
(※厳密に言うとNS-1000Mをベースに小型2wayブックシェルフにしたのがNS-10M)
大型3wayのNS-1000Mと小型2wayのNS-10Mとの中間サイズで大音量では低域が出過ぎる大型と、低域が出ない小型の中間モデルとしてバランスの良さと取り回し易さを重視したモデルと言えるでしょう。
↑NS-1000M
テンモニに関しては以前、友人が入手したNS-10Mを試聴する機会があり、そのとても透明感のある綺麗な音に惹かれました。しかし低音域のパンチ不足が不満で購入には至りませんでした。その為一回り大型化したNS-100Mに関してはその不満点を解消してくれるだろうとの期待がありました。
自宅のA-1VLに繋いで聴いた印象としては、NS-10Mの良さはそのままに低音域を補強した感じでとてもバランスが良い。
ただ密閉型なので低音域の鳴り方としてはタイト。抜けは良いがもう少し厚みが欲しいと感じる人もいるかも。
YAMAHA独特のナチュラルサウンドは厳密に言うと原音では無いと思うんですがこのナチュラルっぽく鳴らす音作りはやはり楽器メーカー故でしょうか。モニタースピーカーとして世に出しているのにちゃんと音楽性が担保されていて聴いていて楽しい音なんですよね。
(同じモニター系なのにPioneer S-A77BSとは大違いだ)
性能的にもしかしたら私がメイン機として使っているD-102EXGを代替するかもしれない、そう思って導入してみたが結果はそうはならず。
因みにD-77MRXやSX-WD500は音のキャラクター的に絶対にD-102EXGの代替にはなり得ない、とわかっていたので初めからサブ機としての導入前提だったが故に
「サブ機にそんな高額なスピーカー導入するんかよ」
と戸惑ってしまい憧れはありつつも導入が遅れた経緯がある。まぁ一番の理由はサブ機としての置き場所とお金の問題ですが。サブ機として導入するならアンプもプレイヤーも2号機3号機と揃えなきゃいけないので。
↑Pioneer S-A77BSと比較試聴した際の一枚
↑スタンドはONKYOのAS-200H。高音キレイに出したいなら良いスタンドですが、低音域に不満が出るなら木製スタンド推奨。
D-102EXGと比較した時、やはり顕著に出たのは音の躍動感、低音域のスピードの違い。
これはウーファー径が大きいNS-100Mでは不利で、その上 密閉型なのでそうなって当然ではある。
逆にD-102EXGが元気過ぎると感じるような人にはバランスの良い、聴きやすいスピーカーだと思う。
現在は寝室でメイン稼動しているA-1VL 3号機はVictorウッドコーン SX-WD500を繋いでいるので、我が家ではNS-100Mは予備役状態(笑)
その体制になる前は元々サブ機だったMarantzのエントリー機PM5004/CD5004と繋いで利用していましたが今は殆ど利用しないものの手元に残しています。
↑こういうシステムコンポスタイルで置くのビジュアル的に好き。卓上のスピーカーはONKYO D-102TX(D-102EXGの兄弟機で下位互換)
総合評価 4.5(A-)
項目別評価
デザイン ★★★★✩4(白コーンが良。変色がネック)
高音の質 ★★★★✩4(大人しい綺麗な音。)
中音の質 ★★★★✩4(過剰な演出はない)
低音の質 ★★★★✩4(タイト)
量感(エネルギーバランス)
高域★★★★✩4
中域★★★★★✩4
低域★★★★✩4
超低音域★✩✩✩✩(あんまり出てない)
歯切れの良さ★★✩✩✩2
音の明るさ★★★★✩4
色気/艶★★★✩✩3
響き/リヴァーブ★★★✩✩3
丸さ/優しさ★★★✩✩3
刺激★★★✩✩3
コク/味の濃さ★★★✩✩3
躍動感★★✩✩✩2
アタック感★★✩✩✩2
元気さ★★✩✩✩2
スピード★★✩✩✩2
熱い音/熱狂度★★★✩✩3
解像度★★★★✩4
ウォーム★★✩✩✩2
クール★★★★✩4
癒やし★★★★✩4
美音★★★★★✩4
音楽性の高さ★★★★✩4
モニター★★★★✩4