猫縞のオーディオブログ

オーディオのあれこれを気ままにつぶやきます。ONKYO信者なのに低音ジャンキーという異端児

ONKYO A-1VL 躍動感溢れるエネルギッシュな音

 

 

ONKYOのプリメインアンプA-1VLは薄型のフルデジタルアンプで電力効率に優れた駆動力のあるアンプだ。

スマートな見た目とは裏腹に出す音は厚みがあり、接続するスピーカーやCDプレーヤーにもよるがアナログっぽい少し角が取れた丸みのある音を出すが、DENON製品程の丸みはなく良いバランスで仕上がっている。

 

ノワールNoir)のサントラ「canta per me」を再生させると、ヴァイオリンの弦のキュッキュッといった音の力強さが丸みのある機材だと出し切れず、またスピードが伴わない事が多い。この弦の力強さは少々の硬さを伴わないと出せないのだがA-1VLはC-1VLとの組み合わせにおいてはしっかりとこの点を描写してくれる。

 

A-1VLはDENONの同価格帯のアンプと比べると低音域の量感や厚み、音の暖かみはDENONの方が上回っている。

ただA-1VLには他機にはない、力強さとスピードがあり、小型〜中型のブックシェルフスピーカーを鳴らした場合、その躍動感溢れるハイスピードな低音はリスナーを熱狂させるには充分すぎる程だろう。また音の透明感はDENONより優秀で、DENON程の暖色ではなく、中間〜寒色よりの音を出したい方にも向いている。

 

またD-77MRXのような大型3wayスピーカーも難なく鳴らせるドライブ力は、言い方を変えれば小型〜中型のブックシェルフスピーカーの性能を120%以上引き出せる事を意味する。

一度、左右セット100万円の大型3wayスピーカーであるDIATONE DS-20000Bを所有している友人宅にA-1VLを持ち込んで試聴した事があるが、低音域も出ていたし充分に鳴らせていた。今まで経験した事ないレベルで発熱はしたが(苦笑)

 

使用する電源ケーブル

オヤイデ 電源ケーブル L/i50EXsのような力強い音を出せるケーブルが良いだろう(猫縞はこれをA-1VLに使用)

 

一般的なプリメインアンプにあるトーンコントロールは一切付いていない。

何故か?トーンコントロールは邪道だからです。

何故邪道なのか?音が劣化するだけで良いことないからです。

A-1VLで音を自分好みにコントロールするのは電源ケーブルやプレーヤーとの接続に用いるRCAケーブル、スピーカーケーブル等のアクセサリでコントロールするのが肝要だろう。その為に電源ケーブルを脱着式にしているのだから。

 

少し話が逸れたが、A-1VLはパワーアンプDIRECTがあるのでAVアンプと接続してシアターのフロント2chスピーカーを駆動させて音質アップを図れるので中々実用性高いのもポイント。

因みに管理人はホームシアターを始めて間もない頃、AVアンプのTX-SA707にSACD プレーヤーC-S5VLを繋いで聴いていたのだがA-1VLを導入してC-S5VLを繋いだ所、低音域の力感やスピード感がまるで違い驚いた。やはり餅は餅屋なのだ。